About

「手術が必要」と言われた方へ

脳ドックや頭痛・めまいの検査で脳動脈瘤が見つかった。他の病院で「手術が必要です」と言われた。突然のことに、気持ちの整理がつかないまま検索を続けている——この外来は、そういう方のための相談窓口です。

まずお伝えしたいのは、未破裂脳動脈瘤の多くは、その日のうちに何かを決めなければならない病気ではないということです。落ち着いて情報を集め、納得して治療方針を選ぶ時間は、ちゃんとあります。わからないこと、不安なことを、専門医に直接確かめる場としてご利用ください。

開頭手術と脳血管内治療、両方に対応します

脳動脈瘤や脳血管障害の外科治療には、頭を開けて行う開頭手術(脳動脈瘤クリッピング術、バイパス術など)と、カテーテルで血管の中から行う脳血管内治療(コイル塞栓術、フローダイバーター留置術など)という、二つの道があります。それぞれに得意な病変と不得意な病変があり、どちらが向いているかは一人ひとり異なります。

当外来の特徴は、この両方を行う術者が診察にあたることです。片方の治療しかできなければ、その治療に判断が傾きがちになります。両方の選択肢を同じ術者の目で比べ、経過観察(手術をせずに定期的な画像検査で見守ること)も含めて、それぞれの利点と注意点を整理し、あなたの病変に向いた道を公平にご説明します。

再発・治療後の再手術にも対応します

一度治療した脳動脈瘤の再発・再増大や、クリッピング術・コイル塞栓術のあとの再治療は、初回の治療より難しくなることが少なくありません。当外来の担当医は、こうした再手術を含む難度の高い手術の経験を重ねており、他院で治療を受けた方のご相談もお受けしています。

セカンドオピニオンにも対応しています

他の医療機関で治療方針の説明を受け、決めかねている方のご相談も受け付けています。いま診てもらっている主治医の先生に気兼ねを感じる方は多いのですが、セカンドオピニオンは医療の仕組みとして確立したもので、主治医との関係を損なうものではありません。診療情報提供書(紹介状)と画像データをお持ちいただければ、具体的なお話ができます。

脳動脈瘤という病気の考え方や治療費のことは、井上医師が個人サイトで詳しく解説しています。受診前の情報収集にご活用ください。

Diseases

未破裂脳動脈瘤

脳の血管の一部がこぶ状にふくらむ病気です。国内の大規模調査(UCAS Japan)では、年間の破裂率は全体で約1%と報告されていますが、こぶの大きさ・場所・形によって、この数字は一人ひとり大きく異なります。治療をおすすめする場合も、経過観察をおすすめする場合もあります。

主な治療:開頭による脳動脈瘤クリッピング術/コイル塞栓術・フローダイバーター留置術などの脳血管内治療

くも膜下出血・破裂脳動脈瘤

脳動脈瘤が破裂して起こる病気です。再破裂を防ぐための緊急治療として、開頭手術または脳血管内治療を行います。当院では患者さんの状態と病変に応じて治療法を選択しています。

主な治療:脳動脈瘤クリッピング術/コイル塞栓術など

頸動脈狭窄症

首の血管(頸動脈)が動脈硬化で狭くなり、脳梗塞の原因となる病気です。健診や脳ドックの超音波検査で見つかることが増えています。お薬による治療を土台に、狭窄の程度と症状に応じて外科治療をご提案します。

主な治療:頸動脈内膜剥離術(CEA)/頸動脈ステント留置術(CAS)

もやもや病

脳の太い血管(内頸動脈の終末部)が徐々に細くなり、足りない血流を補うために細い血管が網の目のように発達する病気です。小児から成人まで幅広い年代で見つかる国の指定難病で、脳梗塞や脳出血の原因になります。血行再建術(バイパス術)による予防的な治療を、年齢や病状に応じてご説明します。

主な治療:浅側頭動脈-中大脳動脈吻合術(バイパス術)などの血行再建術

その他の脳血管障害

脳動静脈奇形(AVM)・硬膜動静脈瘻(dAVF)では、塞栓術・摘出術・ガンマナイフ治療を、病変の形と場所に応じて単独または組み合わせでご提案します。このほか、脳腫瘍の術前塞栓術や、慢性硬膜下血腫に対する中硬膜動脈塞栓術など、脳血管内治療を応用した治療にも対応しています。

主な治療:塞栓術・摘出術・ガンマナイフ(AVM・dAVF)/脳腫瘍の術前塞栓術/慢性硬膜下血腫の中硬膜動脈塞栓術 ほか

突然の激しい頭痛、片方の手足の麻痺、ろれつが回らないなどの症状が「いま」ある場合は、この外来の予約を待たず、すぐに119番へ連絡してください。脳卒中は時間との勝負の病気です。

Visit

脳動脈瘤・脳血管障害 専門外来

井上靖章医師の外来は毎週火曜日(午後)、完全予約制です(受付13:00〜15:00/診察13:30〜15:30)。山岸正之医師の外来は毎週火曜日(午前)です。
受診をご希望の方は、お申し込みフォームまたはお電話(0749-45-5000)でお申し込みください。

脳動脈瘤・脳血管障害専門外来の曜日別担当医
時間帯 月 火 水 木 金 土
午前 - 山岸正之 - - - -
午後 - 井上靖章
完全予約制
- - - -

外来は火曜日ですが、オンラインでのご相談は火曜日以外の平日も対応可能です。日時は個別に調整できますので、ご都合をご相談ください。

受診の流れ

STEP 1 ご予約

お申し込みフォーム、またはお電話(0749-45-5000)で「脳血管障害の専門外来を受診したい」とお伝えください。どちらでもお受けしています。かかりつけ医からのご紹介は、地域医療連携室でも受け付けています。

STEP 2 ご準備いただくもの

診療情報提供書(紹介状)、検査を受けた施設の画像データ(CD-ROMなど)、お薬手帳。紹介状がない場合でもご相談いただけますが、画像データがあると初回から具体的なお話ができます。

STEP 3 初診

お持ちいただいた画像を、患者さんと同じ画面で一緒に見ながらご説明します。病変の場所・大きさ・形を確かめたうえで、経過観察を含めた選択肢をすべて並べ、それぞれの利点と欠点をお話しします。その日のうちに決めていただく必要はありません。

STEP 4 治療を選ばれた場合

必要な追加検査を行い、入院・治療の日程を調整します。遠方の方は、検査と説明をなるべく少ない来院回数にまとめられるよう配慮します。

費用

  • 健康保険での診療 通常の外来と同じく、保険の規定どおりの自己負担です。
  • セカンドオピニオン 当院の規定により、1回あたり11,000円(税込)です(健康保険の適用外)。

ご来院によらないオンラインでのご相談については、そちらの項をご覧ください。

遠方から受診される方へ・アクセス

当院は名神高速道路のインターチェンジに近く、京都方面・名古屋方面からもお越しいただきやすい立地です。無料駐車場(150台)があります。

  • お車:名神高速道路 八日市ICから約15分/湖東三山スマートIC(ETC専用)から約10分
  • 電車・バス:JR琵琶湖線 能登川駅からタクシー約20分・バス約25分(市ヶ原〔角能線〕行き・湖東記念病院前下車)/近江鉄道 八日市駅からタクシー約20分・バス約25分(僧坊〔湖東線〕行き・湖東記念病院前下車)

地図・駐車場の詳細は病院公式サイトの交通アクセスをご覧ください。

Online

ご来院が難しい方のために、情報通信機器を用いた診療(オンライン診療)でのご相談をお受けしています。画面越しに画像を一緒に見ながらご説明します。担当は井上靖章医師・山岸正之医師です。

お住まいが遠い、仕事の都合がつかない、まず話だけ聞いてから決めたい——そうした理由で受診をためらっておられる方に、最初の一歩として使っていただければと考えています。

いまの主治医のもとで治療を続けられることを前提に、別の専門医の意見をお聞きいただくもの(セカンドオピニオン)です。お聞きになったうえで元の病院で治療を受けられることも、ごく普通のことです。そのうえで当院での治療をご希望になった場合は、あらためてご来院いただき、健康保険での診療として治療にあたらせていただきます。

費用

オンラインでのご相談に費用はいただきません。紹介状の有無にかかわらず無料です。

ご相談の受け方

紹介状をお持ちの方

診療情報提供書(紹介状)と画像データがお手元にあれば、拝見したうえで、初回から具体的なお話ができます。

紹介状をお持ちでない方

まずオンラインで事前のご相談(診療前相談)を行います。オンラインでのご相談が可能かどうかを一緒に確かめたうえで、次に進みます。

ご準備いただくもの

  • 診療情報提供書(紹介状) ※お持ちの方
  • 検査を受けた施設の画像データ(CD-ROMなど) ※お持ちの方
  • 顔写真付きの本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など) ※診察の前に確認させていただきます
  • お薬手帳

お申し込みいただいた方へ、画像データの送り方や当日の流れなどの詳細を、あらためてメールでご案内します。お手元にないものがあっても、お申し込みいただけます。

お申し込み

オンラインでのご相談は、お申し込みフォームからお受けしています(お電話では承っておりません)。いただいた内容を担当医が確認し、あらためてご連絡します。

火曜日以外の平日も対応できます。日時は個別に調整できますので、ご希望をフォームにお書き添えください。

あらかじめご了承いただきたいこと

  • オンラインでは得られる情報に限りがあります。お話の途中でも、画面越しでは判断が難しいと考えた場合には、ご来院をお願いすることがあります。ご相談が事前のご相談だけで終わる場合があります。
  • 事前のご相談(診療前相談)に費用はいただきません。ご相談の結果、オンラインでの診療に進まない場合も同じです。
  • 診察は、映像と音声をつないだ状態で行います。文字やお写真のやり取りだけで完結することはありません。
突然の激しい頭痛、片方の手足の麻痺、ろれつが回らないなどの症状が「いま」ある場合は、オンラインでのご相談ではなく、すぐに119番へ連絡してください。

当院のオンライン診療の実施体制は、厚生労働大臣が定める掲示事項のページに掲載しています。

Doctor

井上靖章 医師

Yasuaki INOUE, M.D. PhD.

井上靖章医師の経歴
2013 京都大学医学部 卒業/名戸ヶ谷病院 初期研修(医学生時代に米国メイヨークリニック留学)
2015 名戸ヶ谷病院 脳神経外科
2016 札幌禎心会病院 脳神経外科
2017 名戸ヶ谷病院 脳神経外科
2020 米国ハーバード大学 Brigham and Women's Hospital 脳神経外科フェロー
2021 名戸ヶ谷病院 脳神経外科部長・脳卒中センター長
2026 湖東記念病院 脳神経外科部長

医学博士/日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医・指導医/日本脳神経血管内治療学会認定 脳血管内治療専門医/日本脳卒中学会認定 脳卒中専門医/ECFMG Certificate

これまでに開頭手術 約2,500件超、脳血管内治療 約1,500件超を経験。開頭手術と脳血管内治療の両方を行う術者として、脳動脈瘤・脳血管障害の治療にあたっています。

手術を受けるかどうかを決めるのは患者さんご自身です。私の役目は、開頭手術と脳血管内治療の両方を行う立場から、それぞれの利点と注意点を偏りなくお伝えし、判断の材料をそろえることだと考えています。迷っている段階でかまいませんので、お気軽にご相談ください。

山岸正之 医師

Masayuki YAMAGISHI, M.D.

山岸正之医師の経歴
2018 宮崎大学医学部医学科 卒業/鹿児島市立病院 初期研修
2020 鹿児島大学 医歯学総合研究科 脳神経外科 入局
2021 国立循環器病研究センター 脳神経外科
2022 種子島医療センター 脳神経外科
2023 医療法人慈風会 厚地脳神経外科病院
2024 鹿児島市立病院 脳神経外科
2025 湖東記念病院 脳神経外科 医長

日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医/日本脳神経血管内治療学会認定 脳血管内治療専門医

専門施設で培った技術と、地域医療で学んだ寄り添う心を大切に、お一人おひとりの状態に合わせた脳動脈瘤の治療をご提案します。患者さんが病気や治療を十分に理解し、納得して治療を受けていただけるよう、科学的根拠に基づいた、分かりやすく丁寧な説明を心掛けています。

FAQ

手術をすすめられましたが、まだ迷っています。相談だけでも受診できますか。

できます。むしろ、迷っている段階でのご相談を歓迎しています。経過観察を含めた選択肢を並べてご説明しますので、お話を聞いたうえで、ご自宅でゆっくり考えていただいてかまいません。

紹介状がなくても受診できますか。

ご相談いただけます。ただ、すでにどこかで検査を受けた方は、診療情報提供書(紹介状)と画像データ(CD-ROMなど)をお持ちいただくと、同じ検査の撮り直しを減らせて、初回から具体的なお話ができます。

家族が一緒に話を聞いてもよいですか。

ぜひご一緒にお越しください。治療方針の相談は、お一人で抱えるには重い話です。ご家族と一緒に聞いていただくと、帰宅後に落ち着いて相談できます。

入院期間はどのくらいですか。

治療の方法と病状によって異なります。一般的な目安として、脳血管内治療ではおよそ1週間前後、開頭手術ではおよそ2週間前後の入院となることが多いですが、あなたの場合の見込みは診察のときに具体的にご説明します。

治療の費用はどのくらいかかりますか。

このページに記載した手術・治療は、いずれも健康保険が適用されます。また高額療養費制度により、1か月の自己負担額には収入に応じた上限があります。費用の考え方は井上医師の解説ページでも詳しくご案内しています。

遠方に住んでいますが、受診できますか。

できます。名神高速道路のICから近く、京都方面・名古屋方面からお越しになる方もいらっしゃいます。お申し込みの際に遠方からとお伝えいただければ、検査とご説明をなるべく一度の来院にまとめられるよう調整します。まずお話だけ聞いてみたいという方には、オンラインでのご相談もご用意しています。

以前に治療した脳動脈瘤が再発しました。相談できますか。

できます。クリッピング術やコイル塞栓術のあとの再発・再増大に対する再治療は、初回より難しくなることが少なくない分野です。当外来では再手術を含めた選択肢を、これまでの治療の経過をふまえてご説明します。他院で治療を受けた方もご相談いただけます。

セカンドオピニオンを受けると、いまの主治医に悪い気がします。

気兼ねを感じる方は少なくありません。セカンドオピニオンは、主治医の治療方針を別の専門医の目で確かめる、医療の仕組みとして確立した制度です。意見を聞いたうえで、元の病院で治療を受けることもできます。ご希望の方は、お申し込みフォームからお申し込みください。オンラインでもお受けしています。費用は、ご来院の場合が1回11,000円(税込)、オンラインの場合はいただいておりません。

Contact

外来の受診・オンラインでのご相談・セカンドオピニオンは、いずれもこのフォームからお申し込みいただけます。火曜日の外来のご予約は、お電話(0749-45-5000)でも承ります。オンラインでのご相談は、このフォームからのみお受けしています。

いただいた内容は担当医が確認し、あらためてご連絡します。ご記入は5分ほどで終わります。

突然の激しい頭痛、片方の手足の麻痺、ろれつが回らないなどの症状が「いま」ある場合は、このフォームではなくすぐに119番へ連絡してください。
ご希望の内容必須
ご希望の担当医必須
ご連絡先

西暦でご入力ください。ご予約とカルテ作成に必要です。

性別必須
ご記入されている方必須

オンラインでのご相談では、お近くで対面の診察を受けられる医療機関をご案内する場合があるため伺っています。

お返事はこのアドレスへお送りします。お間違いがあるとお返事が届きません。ご確認のうえご入力ください。

お手元の資料

お持ちでなくてもお申し込みいただけます。あると初回から具体的なお話ができます。

診療情報提供書(紹介状)必須
検査画像のデータ(CD-ROMなど)必須
ご相談の内容

箇条書きでも、短い文章でもかまいません。

  • このフォームは診察ではありません。ご記入いただいた内容だけで診断や治療方針をお伝えすることはできません。
  • お返事にはお時間をいただく場合があります。お急ぎの場合はお電話ください。

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送信後、ご入力いただいた内容の控えを、上記のメールアドレスへ自動でお送りします。